住宅地にタクシー強盗 / 沖縄市中央

十六日午前零時二十分ごろ、沖縄市中央二丁目の路上で、

外国人とみられる三人組の男がタクシーを止めて

乗務員の男性(55)=うるま市=を殴った上、

現金約八千円が入った釣り銭箱を盗んで逃走した。

乗務員は殴られた際に転倒し、

右ひざや右手首を擦りむくけがをした。

沖縄署が強盗致傷事件とみて外国人の行方を追っている。



同署は現場周辺を聞き込み捜査するとともに、

米軍関係者の可能性もあるとみて米軍憲兵隊に連絡した。

現場は米軍嘉手納基地のゲートから約三百メートルの住宅街。



調べでは、外国人らは客を装ってタクシーを停車させた後、

外国語を話しながらトランクを指さし、

乗務員がいったん車外に出て運転席に戻ろうとしたところを、

素手で後頭部を殴り転倒させたとされる。

運転手はその場から逃げ、しばらくして戻ってみると、

釣り銭箱がなくなっていたという。


「夜も人通りがある道路で、まさか」

外国人とみられる三人の男がタクシー乗務員を襲った事件。

乗務員と外国人の大声が飛び交い、逃げる足音が住宅地に響いた。

繁華街への近道として夜間でも人の往来がある。

被害者の乗務員も殴られて、強盗と認識したという。

度重なるタクシー強盗に怒りと不安の声が上がっている。



犯行現場近くに住む五十代の女性は、

「待て、待て」という大声を聞き、自宅窓から道路を見た。

トランクと運転席のドアが開いたタクシーが路上に止まり、

そばに立っていた男性乗務員が急いだ様子で

トランクとドアを閉め、タクシーに乗り立ち去ったという。

「週末はいつも外国人が出歩いて、怖いと感じたことない。

でも、これではちょっと…」と言葉を詰まらせた。



犯行現場そばに住宅がある男性(70)は、

就寝しようとした際に外国語の怒鳴り声を聞いた。

酒に酔った外国人の笑い声は聞くが、様子が違った。

「ケンカかな」と思った瞬間、走り去る複数の靴音が聞こえ、

遠くからもう一度、外国語の大声が聞こえたという。



近隣の別の女性は

「最近は外国人事件が多い。近くで起こると、

家にいても怖い」と顔を曇らせた。



同市では、今年一月にもタクシー乗務員を狙った強盗致傷事件が

発生し、米海兵隊員二人が逮捕されたばかり。



今回被害に遭ったタクシー会社は過去に二度、

従業員が外国人による強盗事件に遭い、金銭を奪われている。

同社では防犯対策として、「強盗に遭ったら、まず逃げろ」

と乗務員に指示しているという。

男性代表者(73)は「小額の金額しかないタクシーが

何度も狙われる。強盗しやすいと思っているのか」と憤った。



県ハイヤー・タクシー協会の伊集盛先会長は

「まじめに働いている乗務員への暴力は許せない。

同様の事件が頻発し、夜勤の乗務員も家族も非常に心配している。

役員会で今後の対策を検討したい」と話した。



事件が発生した沖縄市の東門美津子市長は

「情報を収集している最中。

まず事実関係をはっきりさせたい」と話すにとどめた。

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